ホストーカー 【完】
愛しい愛しい彼女の名前に、思わず体がピクリと反応してしまう。
そして、再びホスト達の会話に耳を傾ける。
「確かに噂通り絶世の美女でさぁ…もう、見てるだけで興奮しちゃうわけぇ!」
「うぁー、俺も見てみてぇ!!」
「でもよ……やっぱ噂通りの、男好きって感じだったなぁ…いっぱい男引き連れててよ。いかにも、ヤリマ………!」
すると突然、新人ホスト達の顔がみるみるうちに青ざめて行く。
何故なら、黒い微笑みに包まれた俺が目の前に立っているから。
「ねえ君達、明日から店、来なくて良いよ?」
俺がこんなにも怒っている理由が解らないのか男達は混乱していた。