ホストーカー 【完】
「す、すいません…」
男達は取り敢えずの謝罪の言葉を頭を下げながら言った。
ははっ、馬鹿だなあ。
こんなんで俺が、許すとでも思ってるのかなあ?
ホスト達の馬鹿面を見て、俺の中の怒りは更に大きくなるばかりだった。
「…消えてくれないかな?もうこれ以上視界に入ってたら、俺、何するか解んないよ?」
何時もの優美なオーラは完全に消え、誰から見ても解る程殺気立っていた。
そして、ドス黒いオーラに耐えきれなくなった男達は震えながら逃げる様に部屋を出ていった。
「あーあ、また従業員減っちゃった。」
誰も居ないスタッフルームに笑いを含む声が響く。