ホストーカー 【完】
「うわあ美麗ちゃん、とっても香ばしいよ!」
「でしょうね。」
「うっ…美麗ちゃんは食べちゃダメだ!」
「言われなくてもそうします。」
アイッ、ラブッ、美麗ちゃんブレックファーストは無残にもゴミ箱行きとなった。
「はあー、私が作るからアンタはそこでテレビでも見てて。」
「うわぁお!美麗ちゃんの手作りならたとえ泥でも食べるからね!」
ぴょんぴょんとあまりの嬉しさに声も体も弾みながら言うと、冷たい目を美麗ちゃんは俺に向けた。
絶対零度の声と表情で言った。
「……やっぱり作るのやめようかな…」
その後、俺が泣きながら土下座し懇願したのは言うまでも無い。