inexpert―子供彼氏―
子供彼氏





「なんか…疑っててごめんね、ゆい。」


「いいよ!それより、陽太の事頼んだよ。私用事あるから、じゃあねー。」


「あっ……え。」






いきなりゆいが屋上を出て行ったと同時に、後ろから陽太が泣きながら抱きついてきた。



「桃嘉……。」


「陽太…。疑っててごめんね?」


「ううん…、いいんだよ…。」




徐々に泣き止んでいく陽太。


「なんで泣いたの?」


「桃嘉が、別れるような事言うからぁ…。」


「ごめん…。」




そして、陽太は私から一度離れて正面から私を抱きしめた。









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