inexpert―子供彼氏―




昼休み。



いつもは、陽太とゆいと陽太の友達といたけど、今日は同じクラスの子とお弁当を食べる。





「桃嘉、ちょっといい…かな?」


「あぁー……、うん。」




いきなり話しかけてきたのは、ゆいだった。



ゆいは、悲しそうな素振りを見せていた。







ゆいに連れてこられたのは、いつもあの4人でお弁当を食べていた屋上。



そこには、いるはずのない…陽太がいた。








陽太は、私を見るなり両方の眉尻を下げて、今にも泣きそうな顔をしていた。





「桃嘉…、桃嘉…、」


泣きそうな、切ない陽太の声に胸が苦しくなった。





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