spiral
暫く沈黙が続いた
きっと皆、現実が信じられていない
「…昨日、怖い夢を視てるって言ったでしょ?」
沈黙を破ったのは
亜未だった
「昨日も視た。いつもより鮮明に、リアルに…。何か悪い予感がするの。
これが、何かの前触れのような気がする…。」
「…考えすぎだって。俺達は離れねぇって言ったろ?」
風の言葉に亜未は渋々頷いたけど
顔はまだ不安そうだった
何かの前触れ
もし、亜未の言う通りなのだとしたら…
「なぁ、俺達で犯人を見つけないか?」