小さな願い
「亮は何か夢とかないの?」
「ないな」
「もう~即答しないで
真面目に考えてよ~」
「ねぇもんはねぇの」
夢がないならどうやって進路を
きめたらいいのか美咲は真面目に
考えてくれた
お互い暇だったから公園のベンチに
座って他愛のない話をしていた
「送ってくれてありがとう
じゃあまたね」
「またな」
美咲を家まで送ってから家に帰る
進路を決める=もうすぐ卒業だ
就職が決まってない今バイトをして
金を稼いだ方がいいな
「バイト?」
「あぁ、ガソリンスタンドで働くことにした
そこ、知り合いいっから」
「そっか~頑張ってねっ
ん?って事は…一緒に帰れなくなるの?」
そんな顔されっと理性飛びそうなんだけど
「できるだけ帰れるようにすっから」
「うんっ
でも、無理して帰らなくてもいいからね?」