彼氏います。

なおそうとしても

なおらないんだよね…。



どうしたものか…。

幼稚園に通っている小さなときからそうだった。

だからか、私は小学二年生からいじめられるようになった。



ある女子が、私の筆箱の中をあさって『これ借りていい?』と可愛いキャラクターのついた一本の鉛筆を出した。その時はなにも疑っていなかったし、(友達だからいいか。すぐ返してくれると思うし。)と思って『いいよ。』と言ってかしてあげた。



でも。

そのあとしばらくしても
返してくれなかった。

何日たっても―

返してくれることはなかった。
それでも人見知りの私は

『返して』

その一言も言えなかった。

それから鉛筆を取られたのは三回続いた。

四回目にはたまたまその女子が私の鉛筆を自分の筆箱に入れようとしていたのを私は見つけ、その女子も私が見てるのに気がつき、笑顔で私の席の前に来た。

その鉛筆を私に返した。



でも返ってきたのはその一本だけだった。
< 2 / 12 >

この作品をシェア

pagetop