とある夢追人の物語


結局さ、原因は無いし。


何が悪質って


先生に呼び出されたら、「カッコイイ」って思ってたんだよ。

勿論、自分に害のない呼び出しね。
悪い事をする自信もないから、ヤンキーや不良とは違う。

私が悪い問題児でそれに対しての話し合いだから、害はないでしょう?

そう言う考え。

多分教室に戻った時
「何話してた?」
「えぇなんか、どう思ってるとか?マジくだらな~い。面倒くさ~い」ってクラスの中で話すのがカッコイイみたいなね。

微妙な所だけど、当時学園物ドラマが2本流行ってた。
その中の悪がカッコイイみたいな感じ。でもあそこまで出来ない。
人をイジメる=自分に害はない=ばれなきゃ内申点が悪くならない。ってね。


その学園物の一個はイジメられてる子を二人の人がプロデュースして人気者にしていくって言う良いストーリー。


でも私のクラスでは逆の発想をしていた。

イジメられてる奴をとことんイジメるプロデュース。


休み時間
固まって話をしているのが聞こえた。


正確には聞こえるように言われた。


「(私の名前)をプロデュース」ってね


学校の中が牢獄のように感じた。
脱け出したくても脱け出せなくて。


保健室から見る隣の小学校の校舎と空の景色。
電柱に座る烏に嫉妬した。

鳥になれば自由になれる?
違う国の人ならこんな風にはなってない?
猫になればよかった。

人間にはなりたくないなぁとか。

でも一番自由なのは人間だった

鳥になっても、敵は多い。飛べる事だけ
猫になっても、飼い猫に運よくなれれば保証されるかもしれない。

でも、飼い猫になっても捨てられたら?野良猫になったら?


結局、人間は自由。


そう考えたら、辛い事が少しだけちっぽけに思えた。

でもその自由を得るために、こう言う辛さがある。


逃げれば良かったんだよね。


その分 頭の良い高校には行けないかもしれないけどさ。

何回でもやり直せるんだよ。


だってここまででまだ人生の半分も来てない。

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