とある夢追人の物語

だから、
私が移動教室と体育は出ないで保健室にいる事をクラスのだいたいの奴らは知ってた。

ある日。
体育が終わって教室に戻って来て次、給食の準備をしてる時。

Fさんの机に彫刻刀で傷跡を付けられてると騒がれた。

このFさん、あの子が亡くなった時笑っていた一人。

中学2年・3年と同じクラスになって、Fは私を標的にしてた一人でもある。クラスの中心人物ではないけど。

だから、机が彫刻刀で傷つけられたってなった時一番先に私が疑われた。


って言っても犯人を私にしようとしてた。

体育に参加してないし、保健室に居たって言っても同じ階に教室があるから出入りはしてるって感じでね。


誰が犯人か知らないし、私がやったわけでもない。


私が、やるならもっと深く彫って悪口書くしってね(笑)

先生に疑われて呼び出された時もそう言った。


先生まで疑ってきたからね。災厄だよ。


他にも、上靴が二回無くなったり。
画鋲が入ってたり。

体育に参加した時は更衣室で着替えを終えて荷物を持って帰ってきた時
もう一人クラスでイジメにあってる子が居て名前も少し似てた。

その事を書いたメモが入れられてて
「(私)の名前と(T)の名前は似てるよね」ってその下に意味がわからなかったけど

似た者同士がどうのとか書いてたかな。
変なイラストもついてた。

兎に角嫌がらせ。

イジメか。

破り捨てたけど、母がそれをセロハンテープでくっつけて先生に持っていった。


それで少し、納得したみたいで小さい会議室に一人一人(クラスの女子の関係ある一部)に話を聞いて先生を含む三人の話合い

解決はしなかったけどね。


言ってる事を丸め込まれたし、先生もまた相手側を庇うから話しても無駄だと思った。


私が希望した事じゃなかったし。


私も言いたい事を言えなかったのも一部ある。

でもさ、イジメてる奴らに
「なんでイジメるの。仲良くしようよ」
って言ってもそんな平和主義は通じないんだ。


だから、ただ唇を噛み締めて奴らのいい子ぶりっ子な言い分を聞いてた。


涙をためながら。
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