二股?ガール -モテ期到来-
廊下を瀬名先輩と二人で歩く。
ふと廊下に薄く映る私達の影。
瀬名先輩………背、高いなぁ……。
私と差が凄いある。
そして何よりも脚が長くて顔も凄く小さい。
キャラメルブラウンの髪の毛も無造作にセットされていて……
よーく見ると本当にカッコイイ。
そんな人が私を好きで……今、隣を歩いている。
そう考えると急に心臓がドキドキと高鳴って。
「兎ちゃん。」
「えあ、はははは、い!」
急に呼ばれたから驚き過ぎて噛みまくった……!
「……はは、ゴメンね?急に呼んで。」
わ、笑われた……!
「いや、あの……うぅ。」
恥ずかしいぃいい!!
「あーぁ、可愛いなホントに。マジで食べちゃうよ?」
再び私を赤くしたこの方は常習犯です。
「サラリと言わないで下さい、瀬名先輩。」
顔真っ赤でこんなこと言っても説得力無いだろうなぁ~…。