二股?ガール -モテ期到来-



廊下を瀬名先輩と二人で歩く。

ふと廊下に薄く映る私達の影。


瀬名先輩………背、高いなぁ……。

私と差が凄いある。


そして何よりも脚が長くて顔も凄く小さい。

キャラメルブラウンの髪の毛も無造作にセットされていて……


よーく見ると本当にカッコイイ。


そんな人が私を好きで……今、隣を歩いている。


そう考えると急に心臓がドキドキと高鳴って。


「兎ちゃん。」

「えあ、はははは、い!」


急に呼ばれたから驚き過ぎて噛みまくった……!


「……はは、ゴメンね?急に呼んで。」

わ、笑われた……!


「いや、あの……うぅ。」

恥ずかしいぃいい!!



「あーぁ、可愛いなホントに。マジで食べちゃうよ?」


再び私を赤くしたこの方は常習犯です。


「サラリと言わないで下さい、瀬名先輩。」


顔真っ赤でこんなこと言っても説得力無いだろうなぁ~…。


< 35 / 156 >

この作品をシェア

pagetop