俺様彼氏とわがまま彼女


  俺は、何してんだ。咲を早く探しに行くんだ。
  でも・・・。

  『自分のプライドとあの子どっちが大事なの』

  悩んでいた俺の頭の中にきいなから言われた言葉が流れてきた。

  そうだ、俺は自分のプライドなんかを守って咲を傷つけたままにしようとしていたなんて。何してんだ俺は。

  っち

  「えっ、ちょっ、優斗。どうしたんだよ。」

  俺は、海を置いて教室を飛び出して咲を探しに走り出した。
  

  『海サイド』

  優斗のやろうどっか行きやがって。
  まぁ、どうせ咲を探しに行ったんだろう。これで咲と仲直り出来てなかったらしばいてやる。

  さぁ、俺もきいなでも探しに行くか。

  「あの海君、優斗さっき飛び出して行ったけどどうかしたの。それに、いつもと違う感じで、すごく怖かったんだけど。」

  あちゃー優斗のやろうしくじったな。まぁーここは優斗を立てといてやるか。
  こんど、アイスおごらせる。

  「何でもないよ姫。俺には、優斗に変わりはないと思ったけど。」

  「海君が言ううならそうに違いないわー。ねぇみんな。」

  「そうねぇ。」
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