ルビゴンの河の先
「…は、んべ………っ…!」
次第に深くなる口づけに、身体の芯が震え出す。
くちゅ、と響くいやらしい音が鼓膜をひっかく。
いつの間にか押し倒され、畳の上に組み敷かれている私を見下ろして、半兵衛さんはまた私の唇を狙う。
キス、と思ったらその熱くてぬるりとした舌で私の唇を舐めた。
「ひゃっ…」
「………甘い。あかりからは、甘くてたまらない香りがするな」
そう言って半兵衛さんが私の首筋に顔を埋め、舐め上げた瞬間だった。
「半兵衛!例の女が目を、覚まし………」