誘う華
「今日の予定は?」


「んー…いつもと同じかな。外に出れる訳じゃないし、日が落ちればアロン様達が来るし。」


「オーケー。んじゃ、新しい本持って来てやるよ。」


ゼオンが扉から出ていくのを見ながら、淡い緑色のソファーに腰を降ろす。


あたしの一日の大半は本を読んで過ごす。
生まれてから18年間ここにいるから、もう何冊読んだかわからない。


今日は、どんな本をもってきてくれるんだろう。

ワクワクしながらゼオンを待つ。
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