ユビキリ


今にも消えてしまいそうな声。
でもしっかり聞こえる。

不思議。


「お前は、誰だ?」

呆然としていた僕はやっと言葉が出せた。


『貴方は私を知っている、会っている、話している。』


知ってる・・・だと?

分からない。
覚えていない。

記憶力はいいわけでもないが、悪いわけでもない。

ましてや、
話した人を忘れるなんて・・・。


< 64 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop