黒い炎

猫なで声ですり寄る女達は皆、決まって身体を求めてくる。



目眩がしそうな程のキツい香水が、いつも俺に纏わりつく…。



女なんてみんな同じだそう思っていた…でも鈴は違った…。



自分に近寄ってくる女達が赤や紫なら、鈴は白か無色透明。



『純粋』彼女にはその言葉が良く似合う、物静かで柔らかく笑う。



でも…その純粋さの影に隠れた黒い闇が、自分と似ている気がした。



あんな女初めて出会った。



だから気になった…それだけの事だろ?



なのに…何故こんなにも苦しい…アイツの事ばかり考えておかしくなりそうだ。



さらりと揺れる黒髪の柔らかな香り…思い出せば更に胸が苦しくなる。

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