竜王様のお気に入り
居心地の悪さは、拭う事ができた。


コウリュウもイオリも、ほっとしている。


コウリュウはソファーに座り直し、少し冷めてしまったお茶を口に運んだ。


イオリは、壁際に置かれたワゴンの隣で、コウリュウから声がかかるのを、待っている。


これからコウリュウとイオリは、陛下のご希望に沿うために、尽力しなければならなかった。


それも竜王交代という、天界を揺るがす大仕事だ。


お互い、自分の想いを語るのは、先伸ばしにした方がいいと判断したのだろうか。


その事については、触れる気配はなかった。

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