竜王様のお気に入り
「この者の名は、ヤヨイと申す。
以後、ヤヨイに手出しする者が現れた時は・・・。
我が全力を以て、世界もろともその者を消し去ろうぞ。
ヤヨイについての一切の詮索も、無用。
以上。解散。散れ!」


ハクリュウの言葉を受けて、人々は恐怖に凍りついた。


この宣告が冗談でないことは皆、承知していた。


大勢いた人々は、丁寧に一礼してから、思い思いに広間を去って行く。


納得いかない表情で。
< 32 / 279 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop