アラサーだって夢をみる【12/23番外編追加】
(なんだろ?)
何か重要な事を忘れてる?
……?
!!!!!!!!!!
一気に血の気が引いた。
バスタブから飛び出して急いで身体を拭く。
あのタブレットには三神さんの囁きCDやその他色んなボイスCDのデータが入ってるのに。
慣れないと再生は出来ないと思うけど、万一のことがある。
まさかバスローブで出て行くわけにもいかないのでルームウェアを着ながら髪を拭いて、ドライヤーのスイッチを入れて。
とにかく早く戻らなきゃ。
髪を乾かすのも中途半端に身支度を整えてリビングへ戻ると、照明が減っていて薄暗い。
三神さんはソファーで寛いでいるようだ。
「早かったね」
「すっきりしました」
何を見てるか確認しなきゃ。
早足で近くまで寄って手元を見た。
タブレットの設定画面が表示されている。
どうやらシステム項目を見ていたようだ。
ほっとして向かい側に座ろうとすると三神さんに手招きされた。