アラサーだって夢をみる

私が仕事の時は近くに住む母に犬の子守を頼んでいるので、ダメもとで話してみることにした。

友樹も私の趣味を知っているので、私の母が一緒に留守番してくれるなら行っておいでよと言ってくれた。

それで母を拝み倒して許可をもらった。

何しに行くのと聞かれ、ライブに行くのだとしどろもどろに言うと、
どうせアニメかゲームの人でしょと冷たく言われた。  

さすが私の母。

33にもなって毎週ジャンプを買いにいく娘だから母も何か悟っているようだ。

そんな感じで晴れて行けることになった私は慌てて飛行機やホテルの手配をした。

犬達は心配だが、ぷう太も4才だ。
一晩くらい大丈夫だろう。


予定を決めたのが年末だったせいかあっという間に1月が終わり、2月に入ってすぐ出発の日を迎えたのだった。

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