ランデヴー
「倉橋君はただの後輩だよ。その気持ちに嘘はないし、陽介への気持ちも変わってない。だから――」


「ゆかり」


『私のことを信じて欲しい』
そう続けたかったが、陽介に遮られた。



そして、苦しそうに眉根を寄せた陽介から発せられた言葉。



「俺達……もう、終わりにしないか?」



それは本当に突然告げられた。


一瞬、時が……風の音も何もかもが止まった気がした。



自分が今どこに立っているのか、何をしていたのかすらもわからなくなるような。


剥き出しの心臓に冷水を浴びせられたような。


目を、耳を塞ぎたくなる程の衝撃。



何て……言ったんだろう……認めたくない、聞こえない。


まさか陽介の口からそんな言葉が出て来るなんて、私は予想すらしていなかったのだ。
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