ランデヴー
帰りの車内は、お互いあまり言葉を交わさなかった。
行きははしゃいでいた私も、帰りは何だかそんな気分にはなれない。
「寝てていいよ」
「うん、大丈夫」
陽介は私を気遣いそんな風に言ってくれたが、別に眠い訳でもない。
ただ……寂しかった。
2人でいられる時間が終わってしまうのが。
まるで祭りの後のような侘びしさが、私の心を塞ぎ込ませた。
日が沈んでいく空を遠くに見ながら、今日の楽しかった出来事を思い返す。
楽しければ楽しい程、それが終わった後は心の中で何度も反芻してしまうものだ。
私はそんな作業を知らず知らずのうちに繰り返しては、そっと溜息を漏らしていた。