ランデヴー
「お、坂下」
18Fのカフェテリアで冷たいお茶を飲みながら1人休憩をしていたら、後ろから佐原さんに声をかけられた。
「もう夏だなー、暑いなー」
と、持っていた書類をパタパタと振りながら、私の隣に腰を降ろす。
窓側を向いたそのカウンター席は、ビル街を一望できる絶好のポジションだ。
今日も外は明るく、さんさんと日差しが降り注いでいた。
「倉橋、どんな感じ?」
「いいですよ、ものすごく。覚えも早いし」
「へぇ、あの顔で仕事できるとか、男に嫌われるタイプだな」
「……そんなこと思うの、佐原さんくらいだと思いますけど」
「いやいや、きっと世の男の大半が――」
「同期の男の子とは、ものすごく仲良くしてるみたいですよ?」
「…………」