ランデヴー
頭が痛い……そう感じたのは、長い長いミーティングも終盤に差し掛かった頃だった。
遅れて入った私に「遅れないように」と一言だけ咎めた榊原さんは、終始張り切ってその場を仕切っていた。
私には関係のない事柄も多く、ただ椅子に座ったまま押し黙っているのは結構辛い。
それに加え、たいして寒くもないのに室内は暖房が入っていて、暖かい空気に頭がぼんやりとする。
途中誰かが空調を下げたものの、今度は下げ過ぎたようで一気に寒くなってしまい、その急激な室温の変化も私を苦しめた。
「坂下さん、顔色悪いですけど……大丈夫ですか?」
「あ……うん、ちょっと頭痛いだけだから……」
エレベーターを降りて一緒にフロアまで戻る途中、倉橋君が私を気遣って眉を潜めた。
だが後頭部からガンガンとこじ開けて侵入するかのように、鈍痛はやってくる。