ランデヴー
でも、笑いが収まるとまた目頭が熱くなる。


情緒不安定なのかもしれない……。



倉橋君は何だかんだで、そんな私を心配そうな目で見ながら家まで送ってくれた。


「大丈夫」と言っても聞かないので、もう断ることなく好きにしてもらうことにした。



でも……倉橋君と話している時、私は楽しかった。


人と食べると気が紛れるからか、食事もそれなりに美味しく感じた。



ただ……1人になるとどうしても陽介のことを考えてしまう。


考えたくないと頭では思っているのに、心の中から離れてくれないのだ。



私の耳にはあの時の陽介の言葉がこびりついたまま、消えずに残っていた。
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