ランデヴー
『今日、会いたい』
そんなペースを破り、陽介からメールの着信があった。
一昨日も会ったのになぁと首を傾げつつも、会える嬉しさに綻ぶ顔を抑えながら、簡単にメールを返す。
『私も』
送信が完了すると、すぐにメールは削除する。
絶対に痕跡を残さない。
どんなに嬉しいメールでも、保護=危険、だからだ。
私は突然降って湧いたような幸せに胸をときめかせながら、早く仕事を終わらせる為にテキパキと手を動かした。
――が。
そんな努力の甲斐もなく、片付かない仕事のせいで、家に辿り着いたのは時計の針が既に20時を回った頃だった。
会社を出る前にチラリと伺うと、陽介も帰り支度をしていたので、買い物はせずに真っ直ぐに帰ってきた。
仕方なく何か在り合わせの物で作ろうと冷蔵庫を覗き、夏だし……と冷やし中華を作ることに決める。