ランデヴー
響子さんからここまで言われ、私はもうそう答える以外に道はなかった。


こんな絆を目の前に見せられ、追い詰められ、自分の気持ちをベラベラと主張して愛を語る程、私は子供ではない。



いや、そうやって駄々をこねることができたら、どんなにか楽だろう。


でも、私の中の理性がそれを押し留めた。



最初から、2人の間に私が割って入れるような隙間などなかった。


愛してはいけなかった……それがそもそも大前提であり、そしてこの顛末の答えだ。



だったらもう、答えは1つしか存在しない。


私の取るべき道は、それ以外に用意すらされていない。



必死で涙を堪える私の中で、私を支える全てのものが消えてなくなったような気がした……。
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