ランデヴー
だが受け取ったボールペンを持っていた手帳に引っかけながら、ふっと笑った。


その優しい眼差しに、私は一瞬ドキッと胸が高鳴るのを感じた。



「……わかった。じゃぁ、手伝うよ」


陽介はそう言うとカウンター脇から部内にするりと入ってきて、私のデスクへと足早に向かった。



「え、ちょっと待って下さい! あの、大丈夫ですから! 困ります!」


とにかく突然の陽介の行動に驚いた私は、あたふたと慌てて後ろを追いかけた。


でも陽介は小脇に抱えていたノートPCを開くと、集計していた掲示板を探し出す。



「えーっと……あった、これか」


じっと画面を見て「これは……手打ちするしかないな……」と眉根を寄せる。
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