ランデヴー
「全く、何でこんなやり方にしたかな。集計する時のことまで考えてないのか……。で? どこまでできたの?」
「え? あの、えっと……『DSグループ』の『CR事業部』までです」
「じゃぁ読み上げるから、打って」
「え、でも……」
「いいから早く」
強引な陽介の口調に若干パニックになりながらも、私は言われた通りに表を作成していった。
それは1人で掲示板と見比べながら入力するよりも遙かに早く、またメソメソと考える暇もないからか、驚く程の速さで進んだ。
そして無事終電までに終わらせることができ、何度も頭を下げる私に、陽介はホッとしたように優しく笑うと自分の部署へと戻って行った。
彼は、この社内で唯一私に手を差し伸べてくれた存在だった。
見て見ぬ振りをする、先輩達。
気付きもしない、上司。
そんな中、たった1つ私の心に灯りを点してくれたかけがえのない人。
思えば、既にその時から陽介は私にとって『特別な存在』になっていたのかもしれない。
「え? あの、えっと……『DSグループ』の『CR事業部』までです」
「じゃぁ読み上げるから、打って」
「え、でも……」
「いいから早く」
強引な陽介の口調に若干パニックになりながらも、私は言われた通りに表を作成していった。
それは1人で掲示板と見比べながら入力するよりも遙かに早く、またメソメソと考える暇もないからか、驚く程の速さで進んだ。
そして無事終電までに終わらせることができ、何度も頭を下げる私に、陽介はホッとしたように優しく笑うと自分の部署へと戻って行った。
彼は、この社内で唯一私に手を差し伸べてくれた存在だった。
見て見ぬ振りをする、先輩達。
気付きもしない、上司。
そんな中、たった1つ私の心に灯りを点してくれたかけがえのない人。
思えば、既にその時から陽介は私にとって『特別な存在』になっていたのかもしれない。