ランデヴー
「とにかく。くだらない嘘吐いてる暇があったら、ベッドにでも入ってて下さい」


ジャケットを脱ぎながら溜息混じりにそう言われ、私は諦めてすごすごとベッドに戻った。


もそもそと布団を被って横になると体が一気に楽になり、私はその場に深く息を吐き出す。


余計な意地なんか張らなければ良かった……そう後悔する程に、ベッドの中は心地良い。



そうして体を包み込む温もりに安堵していると、突然倉橋君の大仰な声が私の耳に飛び込んできた。



「え、おかゆ食べてないじゃないですか。温めて食べてって書き置きしましたよね? ……って、読んでないですね? え、もしかして何も飲んでない? ちょっと……いい加減にして下さいよ! 干からびますよ!」


言われてみれば――はたと気付く。



ずっと寝ていたからということもあるが、水分すら口にしてなかった。


本当に私はダメだ……ダメダメだ……。


しっかりしなければと思っているのに、深く反省することばかりだ。


静かに落ち込む私の体が、ベッドに腰掛けた倉橋君の体重で振動する。
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