ランデヴー
「思ったより早く終わって良かったですね。何か食べて帰ります?」


昨日と同じようにさらりと誘う倉橋君に、私は「帰ろう」といつもだったら言うはずだった。



でも寂しさが募るこんな夜に、1人であの家には帰りたくない。


1人になるのが、怖い。


ふと気付くと、私は自分でも信じられないことを口にしていた。



「何か作るから、うちで食べる?」


そう言ってしまってからハッとして倉橋君を見上げると、彼も驚いた顔で私を見ている。


途端に羞恥が私を襲った。



「あ、あの……この前お粥作ってもらったりとかしたし……そのお礼、に……」


しどろもどろに言い訳をする私を、倉橋君はますます目を見開いて見ている。



「いいんですか……?」


躊躇いがちにそう聞かれ、私も心の中でいいのだろうか……と考えてしまう。


でも……。
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