ランデヴー
最寄りの駅前にあるスーパーは、24時間営業だ。
私達はそこで、材料を買うことにした。
何が食べたいか問うと「坂下さんの食べたいものでいいです」と言われ、和食を作ることにする。
本当は倉橋君の好きなカレーを作ってあげたかったのだが、正直まだスパイシーなものは遠慮したかった。
倉橋君は買い物かごを持って、私の後ろを大人しくついてきていた。
キョロキョロとしながら時折足を止める彼の元に、材料を持って近付く。
「倉橋君て、料理するの?」
「いえ、しませんよ? どうしてですか?」
「お粥……作ってくれたから」
あの日作ってくれたお粥を思い出しながら、私は材料をカゴの中に入れる。
倉橋君の腕が、食料品の重みで少し傾いた。