ランデヴー
でも、正直面倒だったりもするのだ。


女同士で集まると、必ずと言っていい程恋バナになる。


でも私はそこに提供できるネタを持ち合わせていない。



彼氏がいないと言うと、「紹介しようか」の一言が続くのもわかっていた。


友人の中には既に結婚した子もちらほらといて、そんな話を聞くのが正直辛いというのもある。



それはつまり気の持ちようであり、私が勝手にネガティブ思考に陥っているだけ。


わかってはいても、話を合わせてつまらなそうに相づちを打つよりは、会わないという選択をしたまでのことだ。



佐和子は全てを知っている唯一の友人だし、ずけずけと奔放に物を言う彼女を、私は嫌いではない。


たまにはそうやって叱ってもらわないと、私はただ自分の世界でしか物事を見ることができなくなってしまうような気がしていた。



「佐和子は? 今の彼とは結婚の話とか出ないの?」


学生時代から付き合っている恋人と、佐和子は随分長い間続いているようだった。


正直、羨ましいと思う。
< 70 / 447 >

この作品をシェア

pagetop