ランデヴー
夏休みはすぐにやってきた。
1人ふらりと出かけて買い物をしたり、ネイルサロンで夏仕様のちょっと派手なアートを施してもらったり。
惰眠を貪りスペシャルパックなんかをしたお陰か、晴れない気持ちとは裏腹に、肌の調子だけはすこぶる良かった。
「ゆかり、充実してるって感じだね。お肌だけは」
「うるさいな」
OLに人気で雑誌にも載るようなフレンチでランチをしながら、佐和子が突っ込みを入れる。
「何かさー、理不尽だと思わない? 向こうは休日を楽しんでるのに、ゆかりはぼっちの毎日とか。献身的にも程があるわ」
「……うるさいな」
「あー、このお肉美味しい!」
目の前のフィレ肉を口に運び舌鼓を打つ佐和子に、小さく溜息を吐く。
別にぼっちになりたくなければ、友人はそれなりにいる。
高校時代、短大時代、友人は少なくない方だ。