ランデヴー
「別にゆかりのことを責めてる訳じゃないんだけど……。人間関係っていつ何が起こるかわかんないんだなって。ゆかり見てると思うんだよね」


「うん、そうだね……」


本当に、その通りだと思う。



そして、確かに不倫してる人間を目の当たりにしている佐和子が結婚に不信感を抱くのは、当然のことだろう。


私がしていることは、世の女性達の悪い見本なのだ。


そのことを痛感する。



「あぁ、ごめん。責めてないって言っても、こんなこと言ったら気にするよね。ホントごめん」


暗くなってしまった私を見て、佐和子が謝った。



でも、佐和子が謝る必要なんてない。


何よりもこの件に関して私自身が、全面的に自分に非があると思っているのだから。



私は曖昧に笑い、「気にしないで」と首を振った。


そんな私に、佐和子は複雑な表情を浮かべる。



「私はさ。もちろん不倫には反対だけど、友達としてはゆかりの恋愛を応援したいんだから。その辺板挟みな感じでつらいんだけどね」


肩をすくめる佐和子に、私は少し考えて口を開く。
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