ランデヴー
「じゃ、俺達は2軒目行くから。お前達も気を付けて帰れよ。ホラ、大地、行くぞ!」
まだまだ飲み足りないらしい佐原さんは、まんざらでもなさそうな大地さんを連れて、夜の街へと消えて行った。
何だかんだで大地さんは佐原さんのことが嫌いではないみたいだし、私も佐原さんのことは憎めない可愛い所のある人だと思っていた。
今私がいる課はなかなか居心地のいい場所だと、2人の後ろ姿を見送りながら考える。
そう思える自分を、少し嬉しく感じた。
そして、そんな騒がしい人と別れると、一気にこの場は静かになる。
必然的に倉橋君と2人で街中に残された私は、言いようのない居心地の悪さを感じていた。
あの日カフェテリアであんな風に席を立ってしまってから、私は倉橋君との接し方が良くわからなくなっていた。
対する倉橋君は至って普通で、そんな彼を見ていると悩むのがバカバカしく思えるのも事実だが、それでもやっぱり私の中には若干のわだかまりが残ったままだ。