花は野にあるように
リョクはそんな事を言いながら、ドラム缶を少しだけ押すようにして片側に斜めに立たせる。


「てか、こいつに関しては持ち上げたのは、この花にかぶせた時だけだしな。
運んだ時は、こうやって。」


その言葉と同時に、リョクは器用に斜めに立っているドラム缶を転がしながら運び始めた。


「ほんの少しばかりコツみたいなものはあるけど、こうやって運びゃ、なんの負担もねぇだろ?
要はバランスを崩さずに上手く転がしてやれば、勝手に移動してくれるってやつだよ。」


へへっとリョクは何でもないことのように言う。
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