花は野にあるように
リョクの説明で、僕はちょっとホッとする。


よかった。


枯れた枝や葉っぱを取ってから茶道部の人達に渡したのは、悪くはなかったんだ。


「野にあるようにっていうのは、野にあるままで絶対手を入れちゃいけないって事じゃなくって、自然な姿のそのままを生かすようにって事なのかな?」


一生懸命に考えながら、僕はリョクへ聞いてみた。


その僕の質問を聞いて、リョクはちょっと首を傾げて。


そして考え込むように腕を組んだ。


「んんー。
そ、だなぁ。
そうかもしれないしなあ。」
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