スパルタンコード
「今回のダイイングメッセージもそれだっていうのかい。
だが、解読用の棒なんてどこにあったっていうんだ?」
「警部、それは、犯人の忘れ物の中にあるはずですよ」




鋭利警部が目を丸くした。


そりゃそうだよね。
まさか、凶器が暗号解読のキーになるなんて、意外すぎるもん。


私も、初めてこのことを聞いたときは、今の鋭利警部と同じリアクションをとってしまった。





「それじゃあ、鋭利警部、さっそく解読してくださいます?」

鋭利警部は、鑑識から例の包帯と凶器を受け取った。
そして、凶器に包帯を巻きつけた。
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