雨粒のワルツ
「あ、いや・・・えっと、ね」


顔を真っ赤にした亜澄ちゃんは、心底秋月さんのことが好きみたい。

本当可愛い。


少しの間、家族間でいろいろあったみたいだけど、これならもう大丈夫ね




そう思ったら、不意に亜澄ちゃんの指に可愛い指輪がおさめられてるのが見えた。



「あれ?」


私の視線がそっちに釘付けになると、亜澄ちゃんは慌てて手を自分の後ろに隠した。


「えーなんで隠すの?いいじゃない、見せるくらい」


「だって、なんか恥ずかしくて」


「嬉しいくせに」


私がそう言うと亜澄ちゃんはおずおずと左手を私のほうに差し出した。
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