雨粒のワルツ
「・・んっ・・・そんなこと・・・」

「そうやって、すぐ僕を夢中にさせる」

素肌に触れてくる伸也さんの手が焦ったようにパジャマの裾を捲り上げた。

「もう、だめ」

「なんで?」

「なんでも」

「やだ」

もう、こんなときだけ子供みたいに・・・・








「そうやって、キミはバイオリンの音色ひとつで僕を夢中にさせたんだ」








それから何度となく重ねられる唇にほだされてしまうのは私のほうで・・・
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