雨粒のワルツ
本当、可愛い
一人でくすくす笑っていると、亜澄ちゃんと入れ替わりに伸也さんが入ってきた。
「どうしたの?亜澄」
「ううん、なんでもない」
首を振ると、ふわりとベットに押し倒される。
「・・・僕に隠し事?」
「隠しごとなんて・・・」
「じゃあ、何?」
しつこく聞いてくる伸也さんの唇が私の頬に触れる。
「今日はもう会えないかと思った」
伸也さんの背中に腕をまわすと、伸也さんはくすりと笑って短く唇を重ねた。
「梨花は、僕をほだすのがうまいね」
そう言いながら、伸也さんの手が私のウェストをゆっくりと撫でた。