アイムホーム
「!!」
鏡に対面して初めて気づいた。
指輪が・・・ない・・・
私は慌てて部屋に戻り、ベットの上をくまなく探した。
もちろん出てくるわけがない。
寝ている間に抜けてしまったことなんかない。
サイズはぴったりだったはずだ。
じゃあ、どこに・・・?
はっとして、部屋を飛び出し、海までの道を急いだ。
自分のアパートの脇を抜けて海岸に出ると、真っ白な砂浜にぽつんと一人座っている。
「ヒロ・・・?」
病み上がりの身体はどくどくと脈を打ち、足はふらふらになっていた。
ヒロが私に気がつくと、私はそのまま砂浜にへなへなと座り込んでしまった。
すでに昇りきった太陽はじりじりと二人の肌を焼き付ける。
ヒロはゆっくりと私の目の前まで来ると、肩膝を砂の上についた。