琥珀色の誘惑 ―日本編―
「今夜ってどういうこと!? あなたのベッドに上がる女は全部検分するって、さっきの……ヤイーシュが言ってたわ。あなたはいつも、そういう“娼婦”を買ってるわけ?」

「いつもではない。舞、私は成人と共に女の手ほどきを受けた。それは王族としての義務だ!」

「女には純潔純潔ってうるさいくせにっ!」

「男と女は違う! だからこそ、私はお前に悦びを与えることができるのだ!」



次の瞬間――

ターヒルが部屋に飛び込んだのと同時に、舞の手はミシュアル王子の頬を叩いていた。


(無理! 絶対無理! やっぱり無理っ!)


踵を返そうとした時、王子の腕が舞の手首を掴んだ。


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