この男、偽装カレシにつき
ただ飲んでるだけなのに目を奪われる。


規則的に上下する喉仏もセクシーだし。
絵になるっていうか、様になるっていうか。
やっぱりすごくカッコイイ。


ううん、きれいっていう方が合ってるかも。


男の人にきれいって言葉を使うのは変かもしれないけど、大野センパイだったらピッタリ。


整った顔も、長い睫毛も、そこいらの女の子よりよっぽどきれいなんだもん。


今まで雲の上のような存在だった大野センパイと、こんなに近くで話せるようになるなんて。
なんだかんだ言って、橘センパイのおかげだ。


失礼極まりない男だけど、この件に関してだけはほんの少し感謝してもいいかな、とは思うものの。


こっちが下手に出たら、もっと偉そうになるに違いないから。
アイツにはしばらく言わないでおこうっと。
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