この男、偽装カレシにつき
眠り姫はご機嫌ナナメ
あーあ。
大野センパイみたいな理想のカレシができれば、橘センパイのことなんてサッパリ忘れられると思ってたのに。


橘センパイが、自分以外に笑顔を見せるのを想像するだけでこんなにダメージ受けるなんて。


それくらいセンパイのことが好きだと再認識させられるなんて。


アイツに振り回されるのが嫌で別れたはずなのに、別れてなお振り回されてどうすんのよ、私…。


放課後。
教室の窓際で大きなため息をついていると。


「橘センパイ、午後は教室に顔出さなかったらしいよ」


日直の純ちゃんが日誌を書きながらつぶやいた。
< 368 / 499 >

この作品をシェア

pagetop