この男、偽装カレシにつき
「なななな、何言ってんですか!
キスもまだの健全な関係なのに、んなことするわけないでしょーがっっ!」


ブンブンと首を振りまくる私に、橘センパイはきょとんした目を向ける。


「は?
家に上がるんだろ?
ヤるだろ、普通」


「イヤイヤイヤイヤ!
ゲームするだけだし、センパイのお母さんもいるし…」


「そんなの連れ込む口実に決まってんだろ。
本当はゲームもなけりゃ母親も留守だ。
良かったな、『大好きな大野センパイ』に処女捧げられて」


何よ、その言い方。
すんごくトゲを感じるんですケド。


さてはコイツ。
今まで誘ったオンナとは100%ヤれてたのに、私に初めて拒まれたのを根に持ってるわね。
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