この男、偽装カレシにつき
「…一割。
拾い主に対して、それくらいの見返りはあって当然だよな」


「い、一割っっ?」


一度はプレゼントしてくれたクセに金を取ろうなんて。
さすがギブテク男だわ。


呆れるのを通り越して、感心していると。
センパイは私の前にしゃがみこんで、私の頬にそっと手を伸ばした。


へっ…?


センパイに触れられた場所が徐々に熱を帯びていく。


そのビー玉みたいな目に見つめられただけで、うまく息ができない。


「ああ…。
一割分でいい」


センパイは眉を下げてそうつぶやくと。


「頼むから、お前を俺にくれよ」


まるで壊れ物を扱うように、私を優しく抱き寄せた。
< 460 / 499 >

この作品をシェア

pagetop