この男、偽装カレシにつき

専用抱きマクラ

「ふーん」


翌日の昼休み。
橘センパイと寄りを戻したことを伝えると。
純ちゃんは大して興味もなさそうにそう呟いた。


「ふ、ふーんって。
なんか反応薄すぎない？」


もちろん。
良かったじゃん、なんて祝福してくれるのを期待してたわけじゃない。


むしろ、忠告を聞かずに大野センパイと付き合ったことを説教されると思ってたから、ちょっと拍子抜けってこと。


「だって、こうなるって想像ついてたもん。
アンタがギャルに嫉妬してバッグ投げたときから」


ゲホーッ！
私は思わず、飲みかけのコーヒーを吹き出しそうになる。


「なななな、何でそれをっっ！」


裏庭での出来事は超極秘事項のハズなのに、なぜ純ちゃんがっ！？