この男、偽装カレシにつき
「じゅ、純ちゃんっっ!」


私は慌てて純ちゃんの口を塞ぐ。


昼間っから学食で、堂々と話す内容じゃないっつーの!


訝しげな顔をした隣のテーブルの男子高生Aに。
「何でもありませんから!」
なんてごまかす私を見て、純ちゃんは目を丸くする。


「嘘!
本当にヤッたの?」


し、しまった!
自分で暴露しちゃったーっ!


「どうなのよ、橘センパイのお手並みは」


途端に食いつく純ちゃん。


くそぉっ!
さっきまであんまり興味なさそうだったクセに。


「どどどど、どうって…」


突如、昨日のセンパイの甘々なセリフやキスやあんなことやそんなことが脳裏に蘇ってきて、私の頭は爆発する。
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